クララとお日さま

睦月廿三日。陽の光が穏やかな一日でした。
寒い時期はお日様が射さないだけで何となく塞ぎがち、かと思ったら雲がはれ明るい陽がパーッと広がりだすとホッとするような安堵の気持ちが蘇ってきます。
『クララとお日さま』(カズオ・イシグロ著)を読んで以降はより自分がお日さまに依るところが大きいのだと実感しています。

さて、本は写真の撮り方に困りますね(笑)
カッコつけて撮ろうとしても定まらない…

この物語は、動力源が太陽であるAIの少女クララと人間の少女ジョジーの交流を描いています。

ロボットと人間の交流の淡々とした日常がAIクララの視点で語られているんですが、クララの描写一つ一つが実に克明で丁寧な観察をもって描かれています。

「」だけを読んで何となくストーリーが組み立てられる小説もありますが、この本は「」以外も零さずに読み尽くさないと勿体ないような気がする。そんな緻密な描写は、早く読んでるはずなのにゆっくり時間が進んでいるような不思議な印象をもたらしてくれました。
なんともマインドフルなお話です。

クララの観察は外に向けられたものですが、人間の私としてはこれを内に向け実践していきたいものです。
観察というとジロジロ、ギョロギョロ観るような凝視のイメージですが、よく先生は『心の眼でそっと眺めてあげる心持ちで』と仰ってます。

そんな柔らかな視点で見つめる練習をしていきたいなぁと思っております。

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