日の出前。仄白い空。雲の濃淡。
太陽が胃袋を起こす。太陽が膀胱を起こす。
太陽が目、耳、鼻、、、諸感覚器官を起こす。
ひんやりとした空気が足先にまとわりついている。
私の体が内側から徐々に覚めだしたように、地球も内から目覚めていく。
大地がめざめ、緑が呼吸し、虫がうごめき、鳥が飛び交う。
虫や鳥たちも「お腹空いたー!」から始まるのかな。
大地や緑や虫や鳥の交響が、耳奥の螺旋を通って太古の記憶と共振している。
それはきっと、生命以前の微かな微かな波のようなものだったころの記憶。
今日も太陽が地球を、地球が私を起こしてくれた。
さて私は子供たちを起こすとしますか。
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